電話での敬語の使い方

 

ここでは電話での会話でよく用いられる敬語についていくつかご紹介します。まず初めに、次の3つを覚えましょう。

  1. 尊敬語は直接、相手や相手の会社、相手の所有物、相手の考えや行動に対して敬意を示す時に使います。
    「お/ご~になる/なさる/くださる 」
    「~れる」
    「~なさる」
    などを付けます。
  2. 謙譲語自分や自分の会社、自分の所有物、自分の考えや行動に対してへりくだることで相手に敬意を示す時に使います。
    「お/ご~する/いたす/願う」
    「 お/ご~いただく・申し上げる」を付けます。
  3. 丁寧語は基本的な会話で使います。言葉や文章を丁寧に柔らかく表現し、敬意を示す時に使います。
    「です・ます・ございます」調です。

次に自分が所属するものと、相手が所属するものに対する表現を身につけましょう。

♦ 相手の会・・・尊敬語 御社(会話で主に使用)貴社(文章で主に使用)
♦ 自分の会社・・謙譲語 当社(会話で主に使用)弊社(文章で主に使用)

 


 

ビジネスシーンでよく使用する代表的な敬語の表現

「山本さんはいますか?」
敬語⇒山本さんはいらっしゃいますか?・山本さんはいらっしゃいますでしょうか?

「山本さんはいつ来ますか?」
敬語⇒山本さんはいつおこしになりますか?・山本さんはいつおいでになりますか?

「電話をもらえますか?」
敬語⇒電話を頂けますか?・電話を頂けますでしょうか?

「会いたいのですが」
敬語⇒お目にかかりたいのですが ・お会いしたいのですが

「あなたの会社を訪問したい」
敬語⇒御社に伺いたい

「資料をみてくれましたか?」
敬語⇒資料をご覧いただけました?・資料をご覧いただけましたでしょうか?

 


 

上記の敬語表現以外に電話応対でよく使用するビジネス言葉


●担当者が席を外しているとき
「あいにく席をはずしております。」
※昼食などで外出している場合は
「あおにく席をはずしておりますが、おそらく〇分ほどで戻ると思います。折り返しこちらからご連絡を差し上げるようにいたしましょうか?」
と代わりの担当者につなぐと良いでしょう。もしくは電話を受けた人が用件を聞きます。

●担当者が帰宅してしまったとき
「あいにく本日は失礼させていただきました。」
※悪い例として「あいにく退社いたしました」があります。こちらだと帰宅なのか退職なのかわかりづらく、混同されやすいためです。

●担当が休みのとき
「あいにく本日は休みを頂戴しております。」
※この言葉の後に続きとして
「あいにく本日は〇〇は休みを頂戴しております。お急ぎの用件でしょうか?よろしければ〇〇が代わりにお伺い致しますが?」
と代わりの担当者につなぐと良いでしょう。もしくは電話を受けた人が用件を聞きます。

●会社にかかってくる迷惑電話のとき
「恐れ入りますがこういったお電話はお断りしております。」
※もしも何度もかかってくる場合は、相手の企業名、連絡先、担当者名を聞いたうえで
「二度と電話をかけないで頂きたいので、リストからも削除していただけますでしょうか」
と告げるようにしましょう。

電話対応

 
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