第一印象は最初の数秒で決まるといわれていますが、 その印象の大半は、視覚から入ってくる情報によるものと言われいます。 それは、身だしなみや、姿勢・表情・動作といった立居振舞いがあげられます。 このページでは、立居振舞いについてご紹介します。
立居振舞いとは、立ったり座ったりする際の動作や身のこなしのことを指します。きちんとした立居振舞いで応対することは、お客様に対して敬意を表すとともに、相手に対し信頼感や安心感を与えます。
たとえば、仕事中に突然の来客があって、作業をしながら声だけで「いらっしゃいませ」というのは挨拶をしていないのと同じです。まず作業の手を止め、顔や体を相手に向けます。相手の顔を見ることで、話を聞く体制にあることを相手に表すことになり、「いらっしゃいませ」のことばが初めてきちんとした挨拶になるのです。そして、相手も「きちんと自分の話を受け止めてくれている」という印象をうけます。
また、きちんとした立居振舞いは「お客様がいらっしゃったときだけやればいい」というものではありません。一緒に仕事をする同僚や上司との信頼関係を築く上でも大きな意味を持っています。
きれいなお辞儀や動作は、急にやろうと思っても自然にはできないものです。不意のお客様に対してもきちんとした対応ができるように、普段から意識的に行いましょう。
美しい立ち方は立居振舞いの基本です。正しい立ち方ができないと、正しく歩いたり座ったりすることができません。 鏡を見て自分の立ち方を確認してみましょう。
お辞儀は敬意を表す動作。きれいな姿勢だけでなく、こころをこめて行いましょう。
1拍目 頭を下げる
2拍目 止める
3・4拍目 2拍かけてゆっくり戻す
「おはようございます」「いらっしゃいませ」など第一声は相手の目を見てはっきりと明るい声で。 言葉のあとにお辞儀が基本です。言葉を発しながらの「ながら」動作は、機械的にやっているように見え、印象が悪くなるので、気を付けましょう。 表情は柔らかく、口角を少しあげるような気持ちで。歯が見えない程度の笑顔を心がけましょう。
正しい歩き方を身に付けると周囲の人たちに良い印象を与えるだけでなく、体のバランスが良くなり疲れにくくなります。
椅子に座るとついつい姿勢が崩れやすくなります。 姿勢が悪いとやる気がないように見えるだけでなく、疲れの原因となり、肩こりや頭痛などの影響を与えます。
物の受け渡しは受け取る側の気持ちになって。急いでいるときでも乱雑にならないように気を付けましょう。
指でさすのはもってのほか。どこをさしているのか相手にわかるように目線も動かすとより伝わります。
「目は口ほどに物を言う」といわれますが、 お辞儀のとき、物の受け渡しや指示し、どんなときでも動作の合間にアイコンタクトが大切です。
お客様と違和感なくコミュニケーションが取れる位置は(75cm~120cm)です。 これをパーソナルスペースと呼びます。
鏡を見て確認するなど、毎日の積み重ねを意識して取り組んでみましょう!
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