今さら聞けない敬語のキホン

敬語は大きく分けて3種類

【尊敬語】

相手や第三者の動作や状況を自分より高めることで、敬意を示す言葉です。
敬語の基本ともいえます。

◆動詞につけるもの
<例>
「れる」「られる」「お~になる」をつける→「言われる」「お帰りになる」

◆動詞が置き換わるもの
<例>
「行く」→「いらっしゃる」
「見る」→「ご覧になる」

【謙譲語】

相手に対して自分がへりくだることで、相手に対する貴意を示す言葉です。

◆動詞につけるもの
<例>
「お(ご)~する」をつける→「お知らせする」「ご説明する」

◆動詞が置き換わるもの
<例>
「来る」→「参る」
「見る」→「拝見する」
「言う」→「申し上げる」

【丁寧語】

丁寧な表現を使うことで、相手に対する敬意を示す言葉です。

◆「です」「ます」などを語尾につけたり、言葉の頭に「お」や「ご」をつけたりします。
<例>
「そうだ」→「そうです」
「あります」→「ございます」
「電話」→「お電話」
「在席」→「ご在席」


【尊敬語・謙譲語・丁寧語早見表】

  尊敬語 謙譲語 丁寧語
行く いらっしゃる うかがう 行きます
  行かれる 参る
来る お越しになる まいる 来ます
言う おっしゃる 申し上げる 言います
  言われる 申す  
話す お話になる お話する 話します
聞く 聞かれる うかがう 聞きます
  お聞きになる 拝聴する  
会う お会いになる お会いする 会います
  会われる お目にかかる  
いる いらっしゃる おる います
    おります  
見る ご覧になる 拝見する 見ます
  見られる 見せていただく  
読む お読みになる 読ませていただく 読みます
  読まれる 拝読する  
書く お書きになる お書きする 書きます
食べる 召し上がる いただく 食べます
受け取る 受領される 拝受する 受け取ります
  ご査収くださる 受領いたす  
持つ お持ちになる お持ちする 持ちます
配慮する ご高配くださる 配慮いたす ご考慮ください
  ご配意いただく 注意いたす ご注意ください
する なさる いたす します

※二重敬語に注意※

2つの敬語を重ねて使うと回りくどい印象を与えてしまうので注意しましょう!!

誤った表現 正しい表現
社長がおっしゃられていました 社長がおっしゃっていました
部長がご覧になられました 部長がご覧になりました
ご注文をお承りしました ご注文を承りました
ご注文をお受けしました
お客様がおいでになられました お客様がおいでになりました
お伺いさせていただきます お伺いします
お話になられる お話になる

1つの文章の中で尊敬語と謙譲語を同時に使うのも間違いです!!

誤った表現 正しい表現
ご拝見願います ご覧になってください
お名前を申してください お名前をおっしゃってください
お客様が伺われました お客様がいらっしゃいました

言葉の区別をきちんとし、状況に応じて、戸惑うことなく、正しい敬語を使い分けられるようにしておきましょう。